Q 入社のきっかけは?
入社のきっかけは、同じ学科の先輩から「環境科学専攻なら知識を活かせるのでは」と教えてもらったことです。計量証明事業業界の中でも高い技術力と長い歴史、導入している最新の技術に興味を持ちました。また環境動態学を専攻しており、卒論テーマとして大気粉塵中金属元素の測定方法や排出源解明について研究した私は、学んだことを生かして会社の即戦力になることができると確信しました。さらに、計量証明事業だけでなく建設コンサルタントとしても力を入れている点に、自然環境保全に特化した職場となっているため、より興味を持ちました。
1日のスケジュール
8:30 採水準備
分析項目や検体数を確認して容器や採水道具の準備をします。
9:00 採水出発
私の担当する業務は、主に近隣の事業場からの放流水を採取することです。運転中の事故は勿論、現場でも落下しない・転倒しない等の注意を払う必要があります。また、採水の際は水の状態(濁り・臭気)、気候、周辺の状況(工事中か否か)等をよく把握しておけば、結果の信頼性にも繋がります。
14:00 帰社、分析開始
入荷された試料を分析します。効率よく分析を進めるため、「同時に測定できるものはまとめて測る」、「機械稼働中に他のことを進める(試料の前処理や分析結果の計算等)」といった工夫がこの分野では必要となります。
17:00 分析データのチェック、外業の予定確認
測定データが妥当かどうかを過去データや測定機器の状況等をよく確認し、問題がなければ報告書に入力します(当然、入力ミスがないように気を付けています)。帰り際に明日以降の分析や採水予定を確認し、適宜準備を行います。
Q 仕事の内容
分析としては主に金属元素の前処理と測定です。湿式分解を行った試料をICP-OESやICP-MS、還元気化原子吸光装置(水銀)にて測定を行っています。さらに今年度からは、作成された計量証明書・測定結果書等の数値、あるいは誤字・脱字の確認を行っており、計量士としての能力を最大限に発揮しています。人手が不足しているときは外業(採水・調査等)の手伝いをしています。
Q 会社・仕事の魅力や、楽しいところ
化学や機器分析が興味のある人にとっては、学生の時とは比較にならないほど多くの知見が得られ、飽きることのない、やりがいのある業務内容だと思います。また、急ぎの分析もありますが、基本的に自分の裁量で仕事を進めるので、自分のペースで仕事ができ、休暇も取りやすい環境にあるため、働きやすい職場だと思います。